法人向けFPビジネスの可能性について 

法人向けFPビジネスの可能性について 

FP資格とったけど、どう活かせば良いのだろう? 現状コミッション(商品販売手数料)メインだが、 これからも本当にお客様の側に立って支援し続けることはできるのだろうか? そんな方に、同じように悩み経験している筆者から、 何かしらFPビジネモデルのヒントになればと思いお伝えさせて頂きます。   【執筆者】志賀 弘毅 CFP認定者 LBMコンサルティング 代表 Shiga Financial Planning Office 代表   2018年開業をし、経済産業省の認定支援機関として 企業の財務支援やFP支援を通じて、 つぶれない会社作りと叶えたい事の実現支援をしている。

1.<法人向けFPサービスを始めたきっかけ>

日本 FP協会では、FP(ファイナンシャルプランナー)とは、相談者の人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に向けてサポートする専門家となっております。 一般的にFPは「個人の家庭向けに、くらしとお金を支援する」のがメインだと思いますが、 「法人には何も支援出来ないのだろうか?」 私がFPを目指して最初に思った疑問です。 理由としては、私はIT企業、経営コンサル、保険リスクマネジメントの仕事を経験しましたが、法人向けのサービスがメインでした。FP資格を取得すれば、お金の支援が出来ると思い取得をしました。 しかし、お世話になった社長の会社が、資金繰りが原因で倒産してしまいました。 そこで、企業のお金も支援して、つぶれない会社作りとなりたい姿の実現支援をしたいと思い、様々な場所での学びや、財務コンサルタントの資格取得、経済産業省認定の経営革新等支援機関となり、財務支援をはじめました。 一般的に、FPの6分野(ライフプラン&リタイヤメントプラン、リスクと保険、金融資産運用設計、タックスプランニング、不動産運用設計、相続&事業承継設計)は、弁護士や税理士等のように資格者だけが扱える専門の仕事は無いと言われております。 したがって、せっかくFP資格を取っても全く仕事が来ないかもしれない。 じゃあ、「ビジネスとしてFP資格をどう活用するのか」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

2.<法人向けFPサービスとは?>

①法人向けFPサービスの可能性

  現在、私は財務支援とFP支援を法人・経営者・資産家向けにしております。 これは純粋なFP仕事ではないかもしれませんが、法人も経営者は個人ですし、従業員含めて個人の集合体です。 経営者は、会社の資金繰りが大変な時は、私財を投げ打って会社にお金を入れます。 つまり、社長個人だけを支援しても会社が潰れたらすべてを失い、取引先も社長も従業員も、それぞれの家族までもが路頭に迷うのです。 だからこそ、法人と個人の両方を支援することが必要なのでは?と思い、 個人のライフプランと企業のビジネスプランを両方設計します。   それにより両方のお金の流れが把握出来る為、 ・いざという時に会社の必要資金はいくらか? ・個人の資産形成や運用含めて現金化出来る資金がいくらあるか? を見える化することが出来ますので、喜ばれる事が多いです。 更に子供の教育方針、住宅購入、趣味や老後の生活など人生の夢や希望を達成するために、収入と支出の最適な分配、保有資産の最適な活用なども支援しています。 つまり、法人と個人、両方のお金の支援をしているということです。 これは決算や税務申告などを中心とした税理士等との差別化になります。 このようなサービスをより進化させていければ企業にも求められるFPになれるのでは?と思っております。

②法人向けFPサービスの内容一例

弊社では具体的には以下の様なサービスを提供しています。 (1)企業の事業計画書作成支援 (2)企業の資金調達や再編支援 (3)企業の財務経営支援(資金繰り改善、固定費削減、儲け構築) (4)企業の補助金支援 (5)企業リスク対策・相続・事業承継 (6)社長個人のライフプラン (7)資産形成(運用)支援 (1)(2)(3)(4)について、当社は経済産業省の認定支援機関として、つぶれない財務体質をつくり、なりたい姿と企業価値向上の実現支援を伴走型で行います。 (5)は、賠償対策、事業継続対策、自社株対策、後継者育成などを行い、お金が減らないように対策を行います。 (6)(7)は、事業用の緊急資金も踏まえた個人のお金の活用と、資産形成や運用を通じて、個人の叶えたいことの実現支援を行います。 報酬は月額の顧問料や、プロジェクト単位で成功報酬などを頂いております。

3.<日本FPアドバイザーズ協会との繋がり>

当時FP資格を取得した後、「FP資格は取得しただけでは、どうビジネスに活用したら良いか分からないので、とても不安。皆どのようなFPビジネスをしているのだろう?」と常に悩みながら進んでおりました。 そんな悩みが多かった時に出会ったのが、フィーベース(お客様から報酬を頂く)をメイン収入に、フィデューシャリーデューティー(顧客利益に反さない)を謳っている日本FPアドバイザーズ協会のプロFPの方々でした。 「悩んだときは相談出来るプロのFP仲間がいる。」というのはとても安心に感じました。   正直、FPは6分野もあるので、強みも弱みもありますし、ビジネス展開するのに悩むことが多いです。 そんな時、プロとして最前線を走っているFPの仲間に相談出来る「日本FPアドバイザーズ協会」はとても心強いです。 不得意な部分は得意な方とコラボしながらお客様の役に立てると、よりビジネスの幅も広がるのでは?と思っております。 私の法人向けFPサービスは、
まだまだ駆け出しで発展途上ですが、プロのFPサービス(フィーベース)をメインに展開したい方に、何かしらヒントになれば幸いです。 以上