「FP事務所に所属するということ」

「FP事務所に所属するということ」

「個人でFP業をやるためにどうすればいいのかな?」、「ずっと個人でやってきたけどこ の先もひとりで続けていくのかな?」など漠然とした想いを抱えている方も多いのではない でしょうか?

FPの知名度は10年前に比べると上がってきているのは皆さんも感じられていると思います。
また、その中で企業に属さずに、直接クライアントとの相談業務に携わる、独立系FPとし て活動されている方も増えてきています。
独立系FPは、個人で独立してFP業務を展開していくイメージがありますが、同じ理念を掲げたFPと一緒にやっていくという選択肢もあると思います。

私は「FP事務所」に所属して4年が経とうとしています。
個人でのFP事務所の開業などの経験はありませんが、FP事務所に所属して活動をしてみて良かったと思うことを私の体験を通してお伝えしていきます

<執筆者>
池田啓子 AFP認定者
株式会社SMILELIFE project 所属 ライフブック®アドバイザー

独立系FPの割合

そもそも今独立してFPをしている人はどのくらいいるのか把握していますか?

日本FP協会のHPによると、全国資格認定者は186,873人(2021年7月時点)。

業種別属性は下図の通りで、独立系FPはFP事務所・士業事務所に属し全体の7%(13,081人)です。
「学生・主婦・主夫・その他」より少ないんですね。

税理士や社会保険労務士の方の保有も多いので、純粋にFP事務所に属しているかたはもっと少ないですし、1人でFP事務所を開業している方も多いので、複数人のFPが在籍するFP事務所に所属しているFPはかなり少数と思います。

※日本FP協会【データで見るFP資格】より抜粋

独立系FPのノウハウ

独立する前に、どんなFPを目指すのか、どのようにビジネスプランを立てていくか、などの事前準備はとても大切ですよね。

そのために、成功しているFPの人たちはどんなことをしているのか、どのくらいの時間を費やしどう実現しているのか、独立後もどのように経験値を高めていけばよいのか、信頼できる人脈・ネットワークの構築はどうしているか、情報を得る必要があります。

そして、それら情報をヒントにして、独自のビジネスモデルを構築する必要があります。

これらはFPとして顧客のお金の課題を解決することだけでなく、HP作成、集客、料金設定、各種資料作成、など多岐に渡ります。

皆さんだったらどうしますか?

「FP事務所」に所属するという選択肢

今回のテーマになりますが、「FP事務所に所属すること」をどう思いますか?

前述しましたが、私は約4年前に「FP事務所」に所属をしてFPとして活動をしています。

もしひとりでFP業務を続けていたとしたら、実現することが難しかったり、経験できなかったり、限界に感じていたかもしれない部分が、たくさんあったと思います。

「FP事務所」に所属することでどんなことが体験できたのかの一例をお伝えします。

 

所属しているFP事務所の概要

所属:株式会社SMILELIFE project
契約形態:フランチャイズ契約(個人として会社と契約)
サービス概要:LIFEBOOK®サービス(トータルライフプランニングサービス)の提供

FP事務所を選び方

FP事務所は様々ありますので、下記のような視点で、事務所を選んではいかがでしょうか。

●FP事務所の『理念』についての共有
どんな考え方が自分に合っているのかを把握する

●アドバイザー研修の受講
一アドバイザーとしてクライアントの立場に立った中立的かつ均質なサービスを提供できるようになるノウハウの習得

●契約形態の確認
雇用契約形態のFP事務所もあるが、フランチャイズ契約形態は自由度と独立性が高い

●プロフィットシェアの確認
フィー体系への納得感

FP事務所所属したメリット

●クライアントに対しベストを尽くすことができる
・株式会社SMILELIFE projectは2名体制でクライアント対応
(メインアドバイザーがサブアドバイザーにフィーを支払う)
・アドバイザーも安心感があるが、クライアントにも安心してもらえる
・ 色んな体験ができるので、FPとしての経験値を向上できる

●気軽に相談ができる
一つのことのことに縛られず、クライアントへの提案に選択肢を持つこと ができる

●FPの6分野の対応が可能
自分の得意分野だけでクライアントを選ぶのではなく、全てのことに向き 合うことができるようになる

●自身のスキルのブラッシュアップ
・定期的なチームミーティングによる情報の収集や共有
その時の時事的な出来事やマーケットなどを多角的な側面で捉えることが できるようになり、クライアントとのミーティングに活かすことができる
・分からない点をいつでも聞くことができる

● 人脈づくり
・同じ理念を共有しているFPとの交流による相乗効果
難易度の高いケースなどは、ミーティング時のケーススタディを通しスキ ルアップをして、自分の未経験の分野を埋めることができる
・各専門家との繋がり
信頼できる税理士や司法書士もメンバーにいるのでいつでも相談ができる
所属しているアドバイザー自身のネットワークもあるため、ケースに合った専門家をクライアントに紹介することができる

● 働き方
・アドバイザー自身のライフスタイルに合わせて活動することができる
・働く日数や曜日や時間帯に縛りがない
・クライアントのターゲット層など自分で決めることができる
・別の仕事をしていてもOK

● その他
・ツールやセミナーコンテンツの共有
・イチからの準備は不要
・フィーは会社とプロフィットシェア
・会社のマーケティングによるクライアントの紹介システム

まとめ

FP事務所に所属はしていても、一個人のFPとして活動をしていき、ビジネスを構築していくのが前提です。

一方で、FP事務所に所属しているからこそ、教育、ツールなどの提供があり、所属事務所から様々な支援と機会がもらえるのではないかと考えます。

今回は、独立系FPとして仕事をしていく際に、自分一人だけではなく、FP事務所という選択肢もあるということ、
また、チームワークでFP業務をしていくことの相乗効果としてどんなものがあるかを皆さんにお伝えすることができれば幸いです。