CFP受験のモヤモヤを解消!試験の難易度や1週間で合格する裏技も紹介

CFP受験のモヤモヤを解消!試験の難易度や1週間で合格する裏技も紹介

「CFP試験を受験してみたいけど、合格できるのだろうか?」
「どれくらいの時間学べばいいのだろうか?」
「この資格を取得して意味があるのだろうか?」

あなたはそんな風に考えていませんか?

ファイナンシャルプランナーの最上級資格の1つであるCFP試験。
ご自身のキャリアアップのためや将来のために、忙しい中で、こちらの資格取得を考えておられる方も多いはずです。

人によっては、「会社から受けなさいと言われている」という方もいるかもしれませんね。

こちらの記事では、そんなあなたのために、

・CFP資格の難易度や合格率、必要な勉強時間
・FP1級とどちらを受験するべきなのか
・目的ごとの受験時期や理想的な取り組み方

など、あなたが、「CFP試験をどのように受験するべきなのか」を判断するために必要な情報をお伝えしていきます。

これを読むことで、CFP試験の受験に関する不安や悩みや迷いが解決し、あなたにとっての、最適な行動がみつかるはずです。(2023年12月1日更新)

1.日本におけるFP試験制度の概要

最初に、「CFPとは何か?」「他のFP(ファイナンシャルプランナー)資格との違い」について、簡単に解説をしておきます。

※ここは、「そんなのは、知ってるよ!」という方は、読み飛ばしてください。

CFPとは、Certified Financial Plannerの略で、1級FP技能士(以下、FP1級)と並んで、FP資格の最上級資格の1つです。

FPの試験制度は、2種類あります。

1つは、2002年より実施されている国家資格のFP技能検定(3級・2級・1級の3段階)。
もう1つは、日本FP協会が認定する民間資格(CFP・AFP)の2種類です。

FP技能検定については、1級が最も難易度が高く、2級・3級と続きます。

一方で、FP協会認定の民間資格については、CFPのほうがAFPよりも難易度が高く、CFPがFP技能検定1級相当、AFPが2級相当と理解するとわかりやすいです。

ちなみに、FP協会認定の民間資格については、3級に相当する試験はありません。

以上をまとめると、

・国家資格における最上位資格がFP1級
・民間資格における最上位資格がCFP

という位置づけになります。

ただし、この2種類のFP試験は相互に関連しているのが特徴で、例えば、AFPについては、筆記試験はFP技能検定2級と同じになります。

また、CFPに合格すると、一定の期間は、FP1級の学科試験の免除を受けることができるなどの仕組みがあります。

2.CFP試験について

次に、CFP試験の概要や特徴について簡単に整理しておきます。日程や課目などの最新の情報については、日本FP協会のページにてご確認ください。

(1)試験の受験資格

CFP試験は、誰もが受験できる試験ではありません。一定の受験要件があります。

この試験を受験するためには、

①AFP認定者であること
②日本FP協会が認定した大学院での所定課程の修了者であること のいずれかが必要となる

など、一定の要件を満たす必要があります。

(2)試験の特徴(FP1級との違い)

CFP試験の最大の特徴は、全6課目を別々に受験することができる点です。

1課目ずつ受験することもできますし、6課目同時に受験することも可能です。

ですので、ご自身のペースに合わせて受験を進めることができます。

特に忙しい人にとっては、ありがたい仕組みですよね。

(3)試験に必要な費用

受験に必要な費用は、以下のとおりです。  

1課目だけ受験する場合は5,500円ですが、2課目以上を同時に出願した場合は、4,400円が加算されていきます。

そのため、1課目ずつ6回に分けて受験するよりも、6課目まとめて受験をしたほうが費用を抑えることが可能です。

なぜなら、毎年1課目ずつ受験をして、すべて合格した場合は、「5,500円×6課目=33,000円」となりますが、6課目同時に受験をして合格した場合(27,500円)のほうが、5,500円安い費用となるからです。

しかし、これは、6課目受験して、1課目も不合格にならなかった場合ですので、注意が必要です。

仮に最初に6課目すべてを申し込みし、4課目合格、2課目不合格。そして、その次の試験で残り2課目を合格した場合。

その場合は、6課目受験料27,500円+2課目受験料9,900円=37,400円 となりますので、かえって割高になります。

また、例えば、6課目すべて申込みをして、5課目合格(1課目不合格)したとしても、総費用は33,000円となり、1課目ずつ申し込みをしてすべて合格をした場合と同じになります。

ですので、費用を抑えるという観点で言うと、最大のポイントは、「不合格をできる限り減らすこと」です。

「費用をできるだけ抑えたい」のであれば、ご自身のペースに合った形で、身の丈にあったペースで受験を進めていくのがベストと言えます。

一方で、費用よりも、早く合格することを重視するのであれば、多少自信がなくても、受験したほうが良さそうです。

(4)試験の日程と内容

試験は、6月と11月の年に2回開催され、それぞれ2日ずつ試験があります。

例えば、2023年の6月開催の場合は、6月11日(日)と6月18日(日)の2日間となります。(申込み開始は2023年4月5日(水)となりますので、約2ヶ月前から受付開始です)

それぞれの日程において、3課目、120分ずつの試験となりますので、ご自身が申し込みをした試験の時間に受験する形になります。

試験の内容

以下に、試験および試験課目の例を掲載しておきます。基本的にはこのスケジュールですが、申込時に日本FP協会のページにて確認をされることをおすすめします。

受験課目の選択の考え方

受験課目の選択の考え方について、2つ例を挙げておきます。

(例1)2回の試験日程を上手に活用

1つ目の例ですが、2課目ずつ3回に分けて受験して、合格を目指す場合です。

試験日程は、1日目から2日目まで1週間あります。そのため、1日目の課目と2日目の課目を1つずつ選べば、1日目終了後から1週間は、1課目に集中して勉強をすることができます。

(例2)受験会場に行く手間を減らす

2つ目の例としては、受験会場に行く手間を減らしたい場合の方法です。

この場合は、1日目あるいは2日目の課目に集中して申し込むと2回会場に行く必要はなくなりますよね。

ご自身の勉強スタイルや望む形などに合わせて選択していくのが良いでしょう。

3.CFP試験の合格率・難易度

それでは、ここからCFP試験の合格率・難易度について、ご紹介します。

「どの課目から受験をしていくのが良いのか?」「必要な勉強時間」なども合わせてご紹介します。

ちなみに、私は、CFPについては、6課目中2課目しか受験をしていませんが(その他の4課目を受けなかった理由は後述)、2課目とも、勉強期間は1週間で合格しています。

その方法や具体的な内容についても、後ほど、ご紹介をさせていただきます。

(1)合格率

CFP試験は、課目ごとの合格率だけを見ると、30%~40%程度ですので、比較的高水準です。

但し、6課目同時合格者は、2019年第1回の実績では、223名の受験者に対して、合格者は10名(合格率4.5%)となっており、試験自体は決して簡単なものではないと考えるべきでしょう。

ですので、資格の取得を急いでいる方や「全課目同時合格」にこだわりたい方を除いては、1課目ずつ・2課目ずつ・3課目ずつなど、ご自身のペースに合わせて受験をしていくことをオススメします。

この試験の特徴として、AFPの資格を維持し続けている限りは、試験合格の有効期限もありませんので、何年もかけて6課目合格にたどり着くことも可能です。

但し、私の身近な実例としては、「有効期限がないことも影響して、何年経っても、合格までたどり着けない人」もたくさんいますので、CFP資格を確実に取得したい方は、有効期限があるつもりで、計画的に受験を進めていくと良いでしょう。

(2)受験すべき順序

では、6課目同時ではなく、分けて受験する場合に、どの課目から受験を進めていくのが良いのでしょうか。

オススメの方針は、「合格しそうなものから」です。

どの課目が合格するのが簡単かを判断するにあたって、前述の合格率を参考にするのは1つの方法です。

しかし、どの課目も30%~40%の間の合格率ですから、それほど大きな違いはありません。(あえて言うなら、「金融資産運用設計」は合格率が低くなりやすく、私の身近でも、苦手と言っている人は多いです。)

ですので、ご自身がどんな経歴を持っているか、どの課目が得意かによって、「合格しやすそうなもの」を選択していくことがオススメの方法です。

例えば、証券会社出身(在籍)の方であれば、「金融資産運用設計」の課目は、馴染みのある言葉や計算・考え方などが多いため、合格にたどり着くまでの勉強時間は短くて済むはずです。

保険会社出身(在籍)の方であれば、生命保険や損害保険などが中心となっている、「リスクと保険」は取り組みやすいでしょう。

FPに関連する仕事を行ったことがない方であれば、「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」の課目は、言葉の難易度が低めですので、取り組みやすいはずです。

まずは、本屋さんなどで、テキストや問題集・過去問などを見て、「自分が取り組みやすい課目はどれなのか」を明確にしていくことで、受験する順番も自ずと決まっていくはずです。

なお、日本FP協会が発行するCFPの過去問が販売されている書店は、こちらの日本FP協会のサイトに掲載をされています。 (取り扱い書店一覧) 

書店が近くにない場合で、過去問を確認したい場合などは、「FP協会以外が発行するテキストを販売している書店」を探してみるのも1つの方法です。

あるいは、ヤフオクメルカリなどのオークションサイト・フリマサイトを見ると、中古のテキストが安く販売されている場合がありますので、そちらで購入をして、問題の内容や傾向を確認してみるという方法もあります。

(3)必要な勉強時間

勉強時間については、人によって様々ですが、受験の目的によって、勉強時間も大きく異なります。

もし、「ただ、合格したいだけで、知識が頭にあまり残らなくても良い」ということであれば、短期間で集中的に学習して、合格するという方法もあります。

一方で、合格後も確実に知識として定着させたいということであれば、ある程度の期間を設定して、学習を継続すべきでしょう。

例えば、CFP合格者で独立してFPの仕事をしている株式会社L&Fの嶋田哲裕さんの場合、平日3時間・休日8時間の勉強を半年続けたそうです。

私の場合は、FPとして独立して間もない時期に仕事も試行錯誤しながらやっていたため、時間管理がうまくいきませんでした。

そのため、1週間前から集中して勉強するという方法になります。正直苦しかったです。

幸いなことに、試験(2課目のみ)には合格することはできました。

ただ、「試験が終わったら、ほとんど何も覚えていない」という状態になってしまいましたので、知識を定着させたい方は、私と同じ失敗をしないようお気をつけください。

ちなみに、あくまでもご参考ですが、私が2課目のみ受験し、その後、その他の課目を受験していない理由は、「独立してFPを行うために、CFPは必ずしも必要はない」ということに気づいたためです。

私は2013年にFPとして独立をしましたが、その時は、「CFPの取得をしないと、一人前の独立系FPにはなれない」と思いこんでいました。

でも、実際は、知識面としては、AFP・2級で十分で、それよりも、個別の商品の知識や提案力を身につけること、紹介できる専門家人脈を作ること、マーケティングや集客方法を学ぶことのほうが重要でした。

ですので、私は、2課目だけを受験して合格した時点で、CFPの受験を辞め、現在まで合格をしていません。でも、独立系FPとしては、事業を軌道にのせることができました。

少し話が逸れてしまいましたので、CFP試験に話を戻します。

(4)短時間で合格したい場合

短時間で合格したい場合は、先ほどお伝えした、「私が1週間で合格した方法」は1つの手段です。

具体的には、CFP試験の過去問を3回分購入(テキストは購入せず)。

そして、過去の問題を、「答えを確認しながら、解き方を覚えていく」という方法です。

但し、この方法の場合、類似問題が出題されれば対応は可能ですが、全く違う問題が出題された場合には、一切対応ができなくなる懸念があります。

短期間で暗記をするので、短期間で忘れました。

そのため、本当に時間がないものの、合格したい方については、オススメの方法ではあります。でも、確実に合格したい方や知識を定着させたい方にはオススメできない方法ですので、ご注意ください。

4.CFPと1級どちらを受けるべきか

ここまでで、CFP試験に関する概要や難易度をお伝えしてきましたが、そもそも、「CFPとFP1級のどちらを受けるべきか?」について迷われている方もいるでしょう。

あるいは、両方取得したいと考えている方で、「どちらを先に受けるべきか?」を決めきれていない方もいるはずです。

こちらの項目では、そういった方のために、CFPとFP1級の違いを中心に、参考になる情報を記載しておきます。

(1)民間資格と国家資格

両資格の違いの1つ目として、前述の通り、CFPが民間資格で、1級が国家資格という点があります。ですので、せっかく取るなら、「国家資格のほうが良い」と考える方も多いと思います。

ただ、FPの場合は、「国家資格であること」という点は、あまり重要ではありません。

なぜなら、現時点では、FPという仕事自体が、社会的に広く認知されているものではないためです。

ですので、正直な所、民間資格であっても、国家資格であっても、大差がありません。

さらに、CFPは、民間資格ではありますが、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2021年3月現在)で導入されており、世界的な基準とも言えます。

ですので、「どちらのほうが箔が付くか」という観点で言えば、どちらも良い部分がありますので、「どちらも大差はなく、どちらも良い」と考えて良いでしょう。

(2)継続的な学びの必要性

違いの2つ目は、合格後の学びの必要性です。FP1級は、一旦合格すれば、何もしなくても資格はずっと維持できるのに対し、CFPは継続的に学びを行い、単位を取得し続ける必要があります。

つまり、CFPのほうが、「知識の品質を維持し続ける仕組み」であると言えます。

そのため、私が知人などに「CFPやAFPって何?」と聞かれた場合には、「CFPやAFPは、継続的に学びを続けていかないと、資格を維持できないので、ちゃんと学び続けている証拠の1つですよ」と伝えるようにしています。

また、資格というのは、取得するまでは一生懸命勉強するものの、一旦取得し終わったら、その後は学びを辞めてしまうというのはよくあることです。

ですので、CFPの「学び続ける必要がある」という仕組みは、とても良いと思います。

特に、FPが関わる金融や不動産、相続、年金などは、国の制度や民間の商品などは、常に変化を続けますので、知識のブラッシュアップは絶対に必要だからです。

そのため、CFPの「強制的に学びを続けられる仕組み」という点に魅力を感じられる方は、CFPのほうが合っていると思います(資格を維持するための費用もかかりますが)。

一方で、国家資格のFP1級だったとしても、ご自身で学びを続けられる人は、それでも全く問題ないと言えます。

(3)試験面での違い

3つ目の違いは、試験面での違いです。

CFP試験は、1課目ごとの受験が可能なのに対し、FP1級は一気に全課目分の合格が必要となります。

そのため、CFP試験は、1科目ずつの合格率は30%前後となっており、比較的合格しやすい試験となっています。

一方で、FP1級試験は、学科試験の合格率は、毎回10%前後となっています。 さらに、CFPの合格をすると、FP1級の学科試験が免除されるというルールがあります。

そのため、両方合格したい方は、CFPから受験したほうが、効率的に合格につなげていくことができます。

(4)どちらを受けるべきか(まとめ)

以上をまとめると、両方の合格を目指している人は、まずCFPを受験。その後、1級を受験という流れがオススメです。

どちらかで十分と考えている方は、総合的に考えて、CFPの受験がオススメです。

5.いつ受けるべきか?(目的ごとの受験時期や取り組み方)

CFP試験は、年に2回ありますが、どの時期に受けるべきか(そもそも受ける必要がないのか)は、受験の目的次第で変わります。

5つのパターンで整理をしてみましたので、自分に一番近い内容を参考にしてみてください。

(1)学びを自分が活かしたい人

FPの知識は、日常生活にとても役立つものなので、ご自身の保険の見直しや住宅ローン、投資などで活かすために、試験を受験されている方も多いことかと思います。

私も、FPの資格を学ぶことで、自身の生活に大きなプラスになりました。 ただ、「自身に活かす」という意味でいうと、CFPを受験してプラスになることはあるとは思いますが、あまり活かせるものは多くはありません。

なぜなら、内容が専門的すぎるからです。

ですので、自分に活かす知識を着実に身に着けていきたいのであれば、もちろんCFPの受験をすることも良いですが、それと同時に、「実際に活かせる知識を別で学んでいく」と良いです。

その方法としてオススメなのは、日本FP協会が主催している、スタディグループ(通称SG会)に参加することです。

この集まりは、CFPを取得していなくても、参加することが可能で、様々なテーマに応じた学びをすることができます。
全国に様々なSG会がありますので、こちらから探してみてください(日本FP協会 スタディグループ

このSG会には、「学びを自分に活かしたい人」という方がたくさん参加されていますので、気軽な気持ちで参加することができます。

過去の私も、最初SG会の存在を知ってから、5つくらいの見学をして、2つのSG会の会員となりました。

価格も年間2,000円~6,000円程度になりますので、参加しやすいかと思います。独立してから10年経った今でも、まだ1つのSG会に所属をしています。

ちなみに、ある程度時間をかけて、じっくりと活かしていきたい方は、上記のSG会への参加がオススメですが、今すぐに問題を解決したい場合は、お金を払って、独立しているFPに相談するほうが良いです。

独立しているFPは以下から検索することができます。
独立系FPの検索サイト ぷらっと

(2)社内で活かしたい人

次は、社内で活かしたい人です。

金融機関や不動産業界などの方は特に役に立ちますし、その他の業界の方であっても、社内で福利厚生や年金関係の実務をやっている方なども役に立つ資格です。

ですので、ご自身にとって役に立ちそうな科目から順番に受験していくと良いでしょう。

(3)転職に活かしたい人

転職する場合に、CFPが評価されるかどうかは、業界次第にはなりますので、事前に業界ごとの情報をしっかりとチェックしておきましょう。

金融業界や不動産業界は、評価されやすい傾向があります。

(4)資格活かしてFPを仕事にしたい人

CFPの資格を活かして仕事にしたい、収入につなげていきたいという方もいらっしゃるかと思います。

しかし、CFP資格の場合、これを取得しただけでは、ほとんど仕事にはなりません。理由は大きく2つあります。

1つは、弁護士や税理士などのように、国が定めている独占業務がないためです。

ですので、資格を取ったからといっても、それだけでは仕事にはなりません。(もちろん、弁護士や税理士についても、独占業務があるからといって仕事が保証されているわけではありませんが、それ以上に仕事になりません。)

2つ目は、FPの仕事(例えば、相談業務)をしようと思うと、例えば、住宅ローンの商品の内容、保険の商品の内容、投資信託の選び方など、具体的な商品やその使い方を知っておく必要があります。

ところが、CFPの勉強内容は、国の制度や経済や金融などの仕組みを学ぶことになりますので、個別の商品内容などを具体的に学ぶことはありません。

そのため、CFPだけでは、実務を行うことはほぼできないのです。

ですので、資格を活かしてFPを仕事にしたい人は、CFPの勉強と同時に、「実務力を身につける動き」を開始しましょう。

その方法のオススメは、3つご紹介します。

実務力の身につけ方1

1つ目は、実際に、FP資格を活かして仕事をしている独立系FPなどから直接話聞いたりして学ぶことです。

例えば、日本FPアドバイザーズ協会(独立系FPが集まる団体。こちらのサイトの運営団体)やWAFP(女性FPが集まる団体)などのセミナーに参加してみると、FPとして仕事をしている人に会って話をすることができますので、実際の実務のイメージを掴むことができるので、オススメです。

実務力の身につけ方2

2つ目は、早い段階で、FP相談業務をやってみるということです。

自分の知人でも良いので、FP相談を受けてみてください。

すると、どんな知識が足りないのかを身をもって体感することができます。

とはいえ、未経験の状態だと、相談業務を行うのは勇気がいることですよね。

そんな場合は、私が仲間と作っている「独学でFP相談実務を学べる教材」を使ってみてください。

FP実務の通信教育「NiHOME(にほめ)」というものです。

実際の相談実例をもとに学べるので、実際に相談業務をやっているのに近い効果を得ることができます。

でも、独学なので、失敗し放題で安心して取り組むことができます。

「私が独立したときに、あったら良かった」を形にしていますので、オススメです。

実務力の身につけ方3

最後3つ目は、実際に、あなた自身がお客様の立場で、FP相談をしてみることです。実際に料金を払って体験してみると、具体的な仕事のイメージが明確になるからです。

ここでの最大のポイントは、「お金を払って、有料で相談する」ということ。なぜなら、お金を払うことで、「お客様がどういう気持ちで料金を支払うのか」を理解しやすくなるからです。


色んな独立系FPの方を見ていて、そう思いますが、例えば、弁護士さんや税理士さんへの相談料をケチろうとする人は、ご自身のビジネスもうまくいっていないことが多いです。

なので、FP相談を体験する場合は、「お金を払ってサービスを受ける」ということを大切にしてください。

なお、以下は、「相談体験OK」との許可を得ている独立系のFP事務所さんです。「将来、FPとして仕事をすることを考えているので、相談を体験させてください」と伝えると、スムーズに応じてくださいます。

1人のお客様として、お金を払って、ぜひ体験をしてみてください。

 

【相談体験OKの独立系FP事務所】

1.金融教育サービスFP君 遠藤功二さん(東京都、オンライン全国対応可)

2.FPオフィス ㈱L&F 嶋田哲裕さん(埼玉県、オンライン全国対応可)

3.FPオフィス ハートウェルス 正井靖之さん(愛知県、オンライン全国対応可)

4.㈱ライフアーキテクチャ 高橋進さん(東京都、オンライン全国対応可)

5.FP M project 寺澤真奈美さん(東京都、オンライン全国対応可)

6.チョットチャットマネー 和田さおりさん(埼玉県、オンライン全国対応可)

 

まとめますと、「資格を活かしてFPを仕事にしたい人」の場合は、CFP資格取得の優先度は、大きく下がります。

それよりも、様々な場に参加したり、実際に相談体験をしたり、FPを仕事にするための情報収集をしていくことが重要です。 FPとしてどこかの会社で働きたいのなら、FP会社の情報を収集してみると良いでしょう。

(5)会社から取るように言われている人

最後に、会社から取りましょうと言われている人。その方は、すぐに取得するしかないですよね。がんばってください。

6.全体まとめ

いかがでしたでしょうか。

CFP試験の難易度から始まり、受験のタイミングや手順に至るまで、順番に解説してきました。

この記事を読んで、「CFPの受験を頑張ろう!」と思った方は、ぜひ合格に向けて、楽しく学んでいってください。

逆に、「CFPの受験は今じゃない」(あるいは、CFPの受験は辞めよう)と思った方は、その他の行動を始めてみてください。

私自身の経験として、FPとしての独立を目指している場合は、インターネットだけでいくら情報を得ても、少しずつしか前に進んでいきません。

私自身、会社を辞めてから半年くらいは、インターネットの情報だけで、解決しようとしていて、独立系FPとしての事業は、全然前に進んでいきませんでした。

そうではなくて、実際に色んな人に会って、話を聞いてみることが、あなたの未来を明るくする最良の方法ですので、ぜひ色んな場に顔を出して、交流してみてください。

あなたの人生にとって、この記事が少しでも役に立てば幸いです。

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【執筆者】 FP専門経営コンサルティング事務所 代表、経営コンサルタント 中西雅司

保険会社に8年勤務後、「消費者に正しい情報を伝えたい」との想いから、2013年に完全未経験・情報ゼロからFPとして独立。

当然、最初は全く結果が出なかったが、2年後に独立系FPの成功法則を発見し、軌道に乗せることに成功。
2015年以降は、「より多くの独立系FPに成功してほしい」、「その先にいる、より多くの消費者に幸せになってほしい」との想いから、累計100名以上の独立系FPを支援している。

また、5000人以上の独立系FPが読む(株)FPライズのメルマガでも、執筆陣の1人として寄稿している。 FPという仕事のすばらしさに魅了されている1人。

2021年からは、FPを応援するために、FPの資格取得に役立つサイトも運営している(まなまな(学ぶ前にまなぶFP3級)

また、2023年から、自分自身が独立当初に苦労した経験から、「FP実務を自宅でマイペースに学べる教材」であるFP実務の通信教育「NiHOME(にほめ)」を開発(FP資格を仕事にしたい人や金融機関から独立したい人向けの教材です)。